入稿プリフライト

印刷入稿エラー解決

印刷で「塗り足しがない」と言われた — 塗り足し3mmの正しい付け方

入稿したら印刷所から「塗り足し(裁ち落とし)がありません」と差し戻された── この記事だけで原因と直し方が分かります。結論は、仕上がりサイズの外側に全周3mmの塗り足しを足すこと。 多くの場合、PDFのサイズが「仕上がりサイズちょうど」になっているのが原因です。

30秒の近道: 直す前に塗り足しが足りているか機械的に確認したい人は 無料のブラウザ内チェッカーにPDFをドロップ してください。ページごとに「塗り足し○mm/不足」を判定します(アップロード無し・完全ブラウザ内)。

なぜ塗り足しが必要なのか

印刷は、紙を重ねて仕上がりサイズに断裁(カット)して作ります。この断裁は機械でも わずかにずれます(およそ0.5mm前後)。もし絵柄や背景が仕上がりの端ぴったりまでしかないと、 裁ちずれで用紙の白いフチが出てしまいます。

これを防ぐため、仕上がりの外側に絵柄を3mmはみ出させておくのが塗り足しです。 断裁が多少ずれても、はみ出した分が切られるだけで白フチが出ません。 同人・ネット印刷とも塗り足しは3mmが標準です。

壊れている例(よくある形)

仕上がり A5(148 × 210mm)の本なのに…
PDFのサイズ = 148 × 210mm(仕上がりちょうど=塗り足し0mm)  ← これが差し戻しの原因

正しい例

仕上がり A5(148 × 210mm)
PDFのサイズ = 154 × 216mm(全周 +3mm の塗り足し込み)
背景・絵柄は 塗り足しの端(154×216)まで伸ばす
切れて困る要素は 仕上がりから内側3mm以上に置く

ソフト別・塗り足しの付け方

  1. InDesign:新規ドキュメントで「裁ち落とし」を上下左右 3mm に設定 → 背景を裁ち落とし線まで伸ばす → PDF書き出しで「トンボと裁ち落とし」→「裁ち落とし設定を使用」にチェック。
  2. Illustrator:ドキュメント設定で裁ち落とし 3mm → 背景を裁ち落とし線まで → PDF保存(プリセット「PDF/X」)で裁ち落としを含める。
  3. Photoshop / CLIP STUDIO:キャンバスを仕上がり+上下左右3mmで作成(テンプレ配布があればそれを使用)。背景は端まで塗る。
  4. Word / 一太郎(小説本):フチなし背景が無ければ塗り足しは基本不要ですが、背景色や画像を端まで敷く場合は必要。印刷所のテンプレートを使うのが最も確実です。
締切当日に塗り足し不足で差し戻されたら、間に合わない

不備は入稿してからでは遅い。無料のプリフライトに書き出したPDFをドロップすると、 ページごとに塗り足しが3mm確保されているかを判定し、入稿前に「どのページが不足か」が分かります。 PDFはサーバに送られないので、未公開の原稿も安心。完全ブラウザ内・アップロード無し。

PDFをドロップして確認する →

よくある質問

塗り足しは何mm付ければいい?

同人・ネット印刷とも全周3mmが標準です。印刷所によって指定が異なる場合があるので、入稿先のデータ作成ガイドも確認してください。

トンボ(トリムマーク)は必要?

デジタル入稿(PDF入稿)ではトンボ無しが正のことが多く、仕上がりサイズ+塗り足しのデータだけで入稿します。むしろトンボが残っていると不備になる印刷所もあります。入稿先の指定に従ってください。

小説本でも塗り足しは要る?

本文が文字だけで余白がある場合は不要なことが多いです。ただし表紙や、背景色・画像を紙の端まで敷くページには必要です。

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